使用教材対象者(お子さんの年齢と英語のレベル)
✔年齢:幼児~小学生
✔レベル:初級者~
・うちの子あまり英語に興味がないんだけどちゃんと聞くのかな?
・英語習得に役立つの?
と疑問に思うパパ・ママいませんか?では、実際行った読み聞かせの様子を紹介していきます。
こんにちは。英語講師のAKIKOです。公立小学校で英語絵本の読み聞かせボランティアもしています。今回、私が実際に学校で行った、読み聞かせの様子、子供達の反応をまとめました。記事を書いているこの先生はどんな人? → こちらをご覧ください♪
公立小学校での読み聞かせボランティアとして
昨年度から引き続き、今年度(2022年6月~2023年3月)も、公立小学校での読み聞かせボランティアをしています。今月は7月。第5回目の読み聞かせを行いました。
私は、英語の絵本を毎回読み聞かせています。子供達がどのような反応をするのかワクワクしながら、準備に取り組んでいます。今回は大型絵本『Hide and Seek』と小型折り畳み式絵本『No Hitting!』を読み聞かせの絵本に選びました。それではこれから、読み聞かせの様子を紹介します。
第5回読み聞かせ:「No Hitting!」&「Hide and Seek」
- 対象:小学3年生(約30人のクラス)
- 時間:朝の10分間
- 読み聞かせ方:絵本を手に持って
- 読み聞かせ方法:英語と日本語
- 英語絵本タイトル:『No Hitting!』と『Hide and Seek』
絵本の紹介
1. 最初の絵本は、『No Hitting!』著者:Karen Katz
こちらはフラップブックで、めくると違う場面が出てくるという仕掛け絵本。「No Hitting!叩いちゃだめ!」というタイトルのように、やってはいけないことを描いている絵本なのですが、ただ「だめ」と伝えるのではなく、ここでは「だめ」だけど、こういう風にすれば「いい」よね、と教えてくれる絵本。
サイズは、上記の画像に並んでいる携帯電話と比較していただくと分かりやすいかと思いますが、小型で持ち運びが便利なサイズです。絵本の構成は1ページに対して英文が2文~3文。
内容だけで判断すると、対象は幼稚園児~だと思います。しかし、今回は英語で聞いて理解をして欲しいので、絵を見て内容が分かりやすいこの絵本を選びました。
2.次の絵本は、Oxford社出版の『Hide and Seek』著者:Roderick Hunt・Alex Brychta
今回私が利用した本は、大型絵本。携帯電話と一緒に撮った上記の画像をご覧いただくと分かりやすいかと思いますが、通常の絵本よりもかなり大きな絵本なので、持っているだけで存在感のある目を引く絵本です。
こちらの絵本には小型版もあります。お家で読み聞かせるのであれば小型の絵本の方がめくりやすくて持ち運びにも便利かと思います。
絵本では、Can you see me?「僕(私)はどーこだ?見える?」と聞いて、I can see you.「みーっけ!」と答える場面が繰り返されます。「Hide and Seek=かくれんぼ」で口にするフレーズがイラストと一緒に何度も描かれていて楽しく読み進められる絵本です。
1ページ毎に短い英文(1文のみ)×8ページで構成されてる絵本なので、幼児から読み聞かせをスタートできますし、文字を覚え始めたお子さんが自分で文を読み始める練習をしたり、書きとる練習をしたりする時期にも使える絵本です。オックスフォード出版の Reading Treeシリーズの Stage 1+です。
読み聞かせの様子:はじめ
はじめに、「これから英語の絵本を読み聞かせる」ことをクラスの皆に伝えます。いつもその反応を見るのが楽しいのですが、今回の反応は、、、
ちょっと苦手意識を感じ男の子から、「えー英語?」っという反応がありました。
そこで、すかさず、「英語だけだと意味が分からなくてつまんない!ってなると困るから、はじめの本(No Hitting!)は1回目は英語と日本語を混ぜて読むね。その後、どんなお話しか分かったら、2回目は英語だけで読んでみます。更に、時間がまだあったら、次の本(Hide and See)を日本語も混ぜながら読みますね。では、はじめます。」と言って読み聞かせをスタートしました。
今回の読み聞かせは英語と日本語両方で行います。意図としては、外国語活動がはじまったばかりの3年生の中には英語を苦手だと感じる児童もいるため、「日本語を介して読み聞かせてあげることにより、生徒達はリラックスしながら絵本に目を向けられるのではないかという」という思いから、英語と日本語を混ぜて読み聞かせることが良いであろうと考えたからです。
読み聞かせの様子
まず最初の絵本は、『No Hitting!』著者:Karen Katz
1回目:英文を一文読んだ後に、日本語でも読む。それを繰り返し最後のページまで読み進めました。
フラップブックは子供達の目を引きます。今回はプロジェクターは使わずに、手に絵本を持って読み聞かせました。仕掛けをめくる部分では少し間を開けて、生徒達に何が出てくるのか期待させながら、「パッ」とページを開くと子供達は身を乗り出して絵本を見ていました。
2回目:英語だけで読み聞かせました。
1回目で内容を理解しているので、英語だけで読み進めても生徒達の姿に不安の様子は見られず、集中して聞いているように感じられました。
次の絵本は、『Hide and Seek』著者:Roderick Hunt・Alex Brychta
1回目を日本語を混ぜながら読み進めましたが、あっという間に読み終わってしまったのでクイズ形式にして再度読むことにしました。
Akiko:「それでは、まだ時間があるのでもう一度読みますね。今度は英語だけ。お父さんと、隣のおじさんがどこにいるか特に集中して見ていてね。」
(全て英語のみで読み聞かせた後、、、)
Akiko:「Can you see a dad and an uncle?」 ジェスチャー付で1ページ目を開くと、
生徒:「お父さんとおじさん見つければいいの?」
Akiko:「そうそう。どーこだ?」
生徒:「そこ。そこ。」
Akiko:「そうだね、How about this page?」ジェスチャーを添えて次のページの様子を尋ねると、
生徒:「そこでしょ。そこ。」
というように、自然に英語による質問へ反応し、、、クラス皆で全問正解しました。
Akiko:「どう?英語の絵本って面白いよね?では、以上で絵本の読み聞かせは終わります。」
やはり、クイズ形式にすると、質問に答えたい気持ちが沸いてくるんですね。絵本に目を向ける眼力が皆すごかったです♪
前回の5年生の反応も面白かったですよ。詳細は↓
読み聞かせをした結果
結局、「英語って難しそう」という先入観を払拭して、多言語でも意味が理解できるように楽しく誘導しながら読み聞かせを行えば、子供達は興味を持って聞いてくれると実感しました。
「英語に興味がない」と思われているお子さんにも、面白おかしく読み聞かせることにより、興味を持つきっかけとなるのではないかと感じます。
また、今回ジェスチャーを交えて英語で質問しましたが、前後の流れから何を聞かれているのか英文を推測した生徒がいたことは凄かったですし嬉しかったです。
今回のように、英語の短文を聞く機会を増やすと、英語に反応する力が身に付きやすいのではないかと感じました。
おうちでも英語絵本の読み聞かせ?
今回の絵本はそれぞれシリーズ化されている絵本の1冊です。1ページあたり1文であったり、2~3文であったりという短いタイプなので読み聞かせは簡単!! 是非、何冊かまとめて絵本専用の本棚に入れてあげるのはいかかでしょうか?おすすめの本をそれぞれ紹介します♪大型の絵本はおうちでは読みずらいので持ち運びが便利な通常の絵本サイズを紹介しますね。
まずは、著者:Karen Katzの Lift-the-Flap Booksシリーズから
1.【No Hitting!】 良い行動を教えてくれる絵本
2.【Excuse Me!】 「すみません」と言えるように導いてくれる絵本
3.【I Can Share】 友達と分け合う楽しさを教えてくれる絵本
次は、オックスフォード出版の Reading Treeシリーズの Stage 1+ から
1.【Hide and Seek】
2.【Hide and Seekを含むStage1+レベルの6冊セット】
まとめ
いかがでしたでしょうか。
★英語絵本の読み聞かせって実際どうなの?
→必要に応じて日本語と英語を混ぜて読んであげると、内容理解が進み英語だけの読み聞かせになっても興味を持って耳を傾ける様子が見られました。更に、読む前にクイズ形式の質問を加えると聞く姿勢が強化されていました。
★うちの子あまり英語に興味がないんだけどちゃんと聞くのかな?
→楽しく大げさに読み聞かせをすると、聞く体制が整うようでした。
★英語習得に役立つの?
→クイズ形式にすると、興味を持って英語の音声を聞こうとします。外国語学習がはじまったばかりの3年生には短文を何度も読み聞かせることで、場面に合った意味を「塊」として理解し習得することに役立ちます。(繰り返しの読み聞かせにより習得していくと思います。)
是非、親子でも英語絵本に触れる時間を作っていただき、英語を楽しみながら身につけてもらえると嬉しいです♪
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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