使用教材対象者(お子さんの年齢と英語のレベル)
✔年齢:小学生~
✔レベル:初級者~上級
と悩むパパ・ママはいらっしゃいませんか?
今回、私が公立小学校で絵本の読み聞かせボランティアをした様子をご紹介します。今月は12月。クリスマスにちなんだ絵本1冊『Christmas is…』を用意しました。
こんにちは。英語講師のAKIKOです。公立小学校で英語絵本の読み聞かせボランティアもしています。実際に読み聞かせをするにあたり、準備から、読み聞かせのポイント、子供達の反応等をまとめました。是非、お子さんに読み聞かせる際の参考にされてくだされば幸いです。記事を書いているこの先生はどんな人? → こちらをご覧ください♪
公立小学校での読み聞かせボランティアとして
今学期(2021年9月~2022年3月)、公立小学校での読み聞かせボランティアをしています。今月12月に私の第2回目の読み聞かせが行われました。
私は、毎回英語の絵本を読み聞かせています。子供達がどのような反応をするのかワクワクしながら、準備に取り掛かりました。
第2回読み聞かせ
- 対象:小学5年生(約30人のクラス)
- 時間:朝の10分間
- 読み聞かせ方:プロジェクター
- 読み聞かせ月:12月
上記の条件で、「小学5年生が興味を持ち、今の季節に合った内容で、そこから何かを学べて、尚且つ10分間楽しめる12月の絵本はどのようなものだろうか?」と考えました。
何を準備したの?
- step1絵本選び
- step 2時間配分・どの本をどのように読むか?
- step 3
翻訳して日本語訳を書き出す
- step 4英文音読練習
それでは、詳細を1つずつ説明しますね。
絵本選び
今月は12月。12月といえば、12月24日がクリスマスイヴ、そして12月25日はクリスマスですね。ですので、「今月は絶対クリスマス関連の英語絵本を読み聞かせるしかない!!」と思いながら、加えて、小学5年生が楽しめる絵本としては「絵本でありつつ、内容面でも何か学びにつながるものがいいだろうなー」と思い、幼児から小学生まで楽しめる
- 『Crhistmas is…』 by Gail Gibbons
Publisher: Holoday House.Inc
の1冊に絞って準備をしました。
時間配分・10分以内に読み終えられるか?
前回もご紹介しましたが、英語絵本を以前読み聞かせた人から、「英語で絵本を読み聞かせると、意味が分からなくてつまらないのか、歩き回って聞いてくれない生徒がいた」というお話を聞きました。
確かに、、、
理解出来ない音をずっと聞かされるのはつまらないですよね。では、それを飽きさせないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?
それは、、、、絵本の内容を日本語でも読んであげる必要があるのではないかと私は思います。
ということで、今回も『Christmas is…』を読む際、私は意味の区切りである、句・節・文の節目の内、意味が分かりやすい節目に、日本語訳を挟んで読む事にしました。(このような読み進め方をスラッシュリーディングと呼びます)そして、今回の本は28ページに渡るので、初めから最後まで、一度だけ通しで読もうと思います。
翻訳して日本語訳を書き出す
「英文の後に日本語訳も入れて読む練習をしよう」と決めたので、当日すらすら言葉が出るように、日本語訳を書き出すことにしました。
パパ・ママが読み聞かせをする際に、
日本語訳も合わせて読んであげたい。だけど「自分の訳す日本語は正しいだろうか?」と不安に思われる方がいるかもしれません。
英文音読練習
それでは、必要なものは全て揃いましたので、実際に音読練習をします。
ですが、英語の読み聞かせの場合は、
むしろ声に抑揚をつける事をおススメします。
なぜ???
それは、まず、生徒達は、絵本に出てくる英単語の意味をほとんど知らないので、抑揚のない音だけ聞いても何を話されているのかイメージすることが全くできません。
絵本の中の絵を指さすとともに、声に抑揚をつけて読み聞かせる。そして、おこさんの興味を引くように意識しながら読みすすめる読み方が重要だと思います。
当日の読み聞かせ
結局、当日の朝、教頭先生に「読み聞かせの時間を少し長くしても可能かどうか?」聞いてみることにしました。すると、5分延長が認められたので、少し早口で読み進めれば、なんとか全てのページを読み聞かせられることになりました。
初めに教室に入り、自己紹介をした後に、クラス全体に質問を投げかけてから読み聞かせをスタートしました。
『Christmas is…』の読み聞かせ
生徒:(数名が手を挙げる。)
AKIKO:「では、英語が苦手だなーって人?」
生徒:(かなりの人数の手が挙がる。)
AKIKO:「そうなんだー。英語、難しいと感じちゃってるかな?」それでは、英語だけ読んで、皆に、「つまんない!何言ってるか分からない。」って思われないように、今日は英語の後に続けて日本語も一緒に読みます。でも、英語→日本語に言い換えるのって結構難しいので、1人で読み進めると多分途中で日本語が分からなくなっちゃうと思うの。そんな時は皆に助けを求めるので、「皆、いい?最後まで一緒に集中して聞いてくれると嬉しいです。」では、始めます。
本の内容に「manger(飼葉桶)」という単語が出てくるのですが、「飼葉桶」自体馴染みのない言葉だと思ったので、一文読み聞かせた後に、
AKIKO:「ところで、飼葉桶って知ってる?」と生徒皆に問いかけると
Students:「?」とほとんどの生徒さんが首をかしげていたので、
AKIKO:「飼葉桶ってね、牛や馬が食べる餌用の草をためておく桶の事なんだよ。」と絵本の絵を指さしながら説明。すると、納得したように、
Students:「へー」
という声が聞こえました。そして、やや早口でなんとか最後のページまで読み終えると、読み聞かせの終了時間となりました。残念ながら最後に感想を聞いたりする時間は取れずに、
『Christmas is…』生徒の反応
■結果
5年生は落ち着いていますね。最初から最後までしずかに話を聞いてくれました。「高学年の反応を読むのは難しいなあ」と思いましたが、真剣に聞いてくれている姿が見られたので、何かを感じ取ってくれたはず!! 後日、感想を聞いてみようと思います♪
まとめ
とにかく、大人から絵本を読んでもらう時間が子供は大好き。そして、やはり意味が分かる内容を聞くことで楽しさが増すのだと感じました。
今回は高学年に向けて英語の本を読み聞かせましたが、英語に対して既に苦手意識を持っているお子さんが多いということが「残念だなぁ」という印象と、
苦手意識を払拭させるためには、やはり英文の音を導入する際には、意味の分かる音として相手に届かなければ、「英語の苦手意識を更に増加させてしまうことになりかねない」と感じました。今回は、
- 英語→日本語の読み聞かせをすることで、本の内容をしっかりと知ってもらえた事
- 「英語ってこうやって読むんだ」という体験をしてもらえた事(意味の区切り毎に訳すスラッシュリーディング//を採用しました。)
を通して、英語の絵本を楽しんでもらえたのではないでしょうか?
パパ・ママにおきましても、
パパ・ママが英語で読み聞かせてくれれば、その事自体に価値があり、子供達は英語の楽しさを知ることが出来ると思います。パパ・ママが、「完璧な英語の音」にこだわらずに、他の言語で話す姿を見せてあげることが大切なのではないでしょうか。
このように、2回目の読み聞かせは無事に終了。次回も楽しい絵本の読み聞かせをご報告したいと思います。
今回読み聞かせに使用した本等
今回使用したクリスマスの絵本。クリスマスとはどういうものなのか?という内容が書かれています。
毎年読み聞かせられる、特別な絵本としてお家に1冊飾っておきたい方はこちらから↓
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
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