使用教材対象者(お子さんの年齢と英語のレベル)
✔年齢:小学生~
✔レベル:初級者~
・うちの子あまり英語に興味がないんだけどちゃんと聞くのかな?
・英語習得に役立つの?
と疑問に思うパパ・ママいませんか?では、実際行った読み聞かせの様子を紹介していきます。
こんにちは。英語講師のAKIKOです。公立小学校で英語絵本の読み聞かせボランティアもしています。今回、私が実際に学校で行った、読み聞かせの様子、子供達の反応をまとめました。記事を書いているこの先生はどんな人? → こちらをご覧ください♪
公立小学校での読み聞かせボランティアとして
昨年度から引き続き、今年度(2022年6月~2023年3月)も、公立小学校での読み聞かせボランティアをしています。12月に第9回目の読み聞かせを行いました。
私は、英語の絵本を毎回読み聞かせています。子供達がどのような反応をするのかワクワクしながら、準備に取り組んでいます。今回は絵本『Is that you Santa?』『Good Evening Mr.Moon』を読み聞かせの絵本に選びました。それではこれから、読み聞かせの様子を紹介しますね。
第9回読み聞かせ
- 対象:小学5年生(約30人のクラス)
- 時間:朝の10分間
- 読み聞かせ方:プロジェクター
- 読み聞かせ方法:英語と日本語
- 英語絵本タイトル:『Is That You, Santa?』『Good Evening Mr.Moon』
絵本の紹T
1. 12月に読む絵本としてこちらの2冊を選びました。①『Is That You, Santa?』by Margaret A. Hartelius ②『Good Evening Mr.Moon』by Hayashi Akiko, Robert Campbell (English text)
それでは、それぞれの絵本について紹介していきます。
1冊目は、『Is That You, Santa?』
英語リーダーPuffin Young Readersの1冊として2018年に発売されたロングセラー。クリスマス時期にピッタリな「サンタクロース」のお話。主人公の男の子が、サンタクロースが訪れるのを今か今かと待ちわびている様子を描いた絵本です。
サイズは、持ち運びに便利な約A4の半分で、縦約22cm×横約15cmの長方形サイズ。巻末には切り取って使える英単語カードが付いています。
この絵本の特徴は、文中の所々の英単語がイラストに置き換えられているところです。イラストを見たら「英語に変換して」読み進めて行くので楽しみながら読み進められる絵本です。
なぜ、こちらの絵本を今月の絵本として選んだ理由は、、、。
「5年生の12月」は、「英語」を教科(外国語科)として習いはじめてから既に半年以上経つ時期です。そのため、フォニックス学習(アルファベットの音と文字の関係性を学ぶ学習)が定着してきている時期だと思いました。それならば、全て英語だけで読み聞かせても、文字を指さしながらゆっくりと読み聞かせれば、「自分でも読める」という感覚を子供達に伝えられるのではないかと考えたからです。
さあ、どんな様子で聞いてくれるのかワクワクしますね♪
2冊目は、『Good Evening Mr.Moon』
こちらの絵本『Good Evening Mr.Moon』は『おつきま こんばんは』の英語版。小学校の外国語活動での活用を目的として『英語でたのしむ 福音館の絵本シリーズ』として発売されている絵本です。
*前回は『サンドイッチ サンドイッチ』の英語版を読み聞かせています。詳しくはこちらから↓
お月さまの周りで起こっている様子を描写した簡単な英文1文とイラストが一緒に載っています。全20ページで構成されていて、サイズは大人の片手を思いっきり広げて乗せられる正方形サイズ(縦22cm×横21cm)。パラパラとめくりながら読み進めると1~2分で読み終わる長さの絵本!!
こちらの絵本も、今の時期の5年生であれば読めそうな内容だと思い、今回はAll English(全て英語)で読み聞かせようと心に決めました。すぐに読み聞かせられるこちらの1冊を、まず最初に導入しようと思います。
さて、どのような反応を示すのでしょうか?それでは、これから読み聞かせの様子を紹介していきたいと思います♪
聞かせの様子:はじめ
はじめに、「これから英語の絵本を読み聞かせる」ことをクラスの皆に伝えます。いつもその反応を見るのが楽しいのですが、今回の反応は、、、
こちらのクラスでは3回目の英語読み聞かせだったため、「英語ね。OK」というような反応でした。
そこで、次のように挨拶をしました。
「今回は、皆が読めそうな絵本を2冊用意しました。だから全部英語だけで読んでみたいと思います。では、最後まで一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。」
さて、それでは読み聞かせスタートです。
今回の読み聞かせは英語のみで行います。5年生が「自分でも英語の絵本が読める」という楽しさを感じてもらいたいと思い、5年生のレベルにあった短い英文で構成された絵本を選びました。日本語を介さずに理解出来そうな内容の絵本を読み聞かせ用に使用しました。
読み聞かせの様子:導入
1.まず『Good Evening Mr.Moon』
読み方:ややゆっくりと読みました。生徒自身で読めるように、文字を指さしながら音声と文字を一致させるようにゆっくりと指を動かしながら読み進めました。イラストから内容が理解しやすい絵本なので、所々でイラストも指さして読み進めました。
プロジェクターを使用して絵本を読み聞かせたのですが、時々顔を上げて子供達の様子を確認しながら読み進めることを意識しました。
子供達の様子:きっと幼児期に日本語版の原作『おつきさま こんばんは』を読んだことがある子供達がいたのだと思います。「この話知ってる~」というような、「うん。うん。そうだ、そうだ。」と頷きながら聞いている子供達が数名いました。
イラストを眺めるだけでも内容を想像しやすい絵本なので、英語だけの読み聞かせに対しても身構えることなく興味深々に聞いている姿が印象的でした。
2.続いて、『Is That You Santa?』
読み方:この絵本は、文中内の英文が一部イラストになっています。このイラストを英語ではどのように表現するのかを知らなければ全て読み進めることができません。そのため、まずは巻末に付録として付いている「イラストに対応した英単語カード」を紹介するところから始めました。
続いて、『Good Evening Mr.Moon』と同様にややゆっくりと読み進めました。主人公の男の子の声・お母さんの声・お父さんの声のそれぞれの声色を替えて子供達がより理解できるように読み聞かせました。ゆっくりと文字の下を指でなぞりながら、「子供達の意識を文字に向ける」ことにも意識しました。
子供達の様子:今の季節にピッタリの絵本「クリスマス」に対する皆の関心はやはり凄い!!覗き込むように聞いている生徒と、イラストを指さした瞬間に英単語を一緒に口ずさんでくれる生徒達がいましたよ。
読み聞かせをした結果
やはり、季節に合った絵本を導入すると、その時点で「どんな話なんだろう。聞きたいな。」という好奇心をそそることができるのだと感じました。
今回は英語だけで読み聞かせるということもあり、「最後まで飽きずに聞いてくれるのか?」と不安もありましたが、内容が想像しやすいイラストと現在の生徒の英語力に合った絵本の導入によって、「自分でも読める」という感覚で話を聞いてもらうことができました。
このような導入によって「英語の絵本や本を家でも読んでみよう」と思ってもらえれば嬉しいなぁと感じました。現在のレベルに合った英語の絵本を日々読み続ければ、みるみる長文も読めるようになります。是非、日本語の読書と同様に「英語での読書時間」も作って欲しいものです。
英語に興味がなくても大丈夫。「英語が楽しい体験になれば」そこから自主学習の意欲へとつながりますね!! 他の学年の読み聞かせに興味がある方はこちらから過去の読み聞かせをご覧ください↓
2年生↓
3年生↓
4年生↓
おうちでも英語絵本の読み聞かせ?
今回読み聞かせに使用した絵本はこちら↓
1)『Is That You Santa?』著者: Margaret A. Hartelius
2)『Good Evening Mr.Moon』by Hayashi Akiko, Robert Campbell (English text)
うちの子の英語力は果たしてついているのか?と感じるパパ・ママにはこちら↓
まとめ
いかがでしたでしょうか。
★英語絵本の読み聞かせって実際どうなの?
→生徒自身のレベルに合った英語絵本を利用すれば、英語のみで読み聞かせても内容の理解ができていると思いました。
★うちの子あまり英語に興味がないんだけどちゃんと聞くのかな?
→季節に合ったワクワクするイラスト付きの絵本を利用すると、クラス皆が楽しんで参加できていました。
★英語習得に役立つの?
→自分で読めそうな(レベルに合った)英語絵本を導入することで「英語が読める」という自信につながります。今後も英語学習を自発的に取り組む動機付けになったのではないでしょうか。
是非、親子でも英語絵本に触れる時間を作っていただき、英語を楽しみながら身につけてもらえると嬉しいです♪
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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