使用教材対象者(お子さんの年齢と英語のレベル)
✔年齢:0歳~小学生
✔レベル:はじめて~初級者(英語の音にまだ慣れていない)
と悩むパパ・ママはいらっしゃいませんか?
今回、私が公立小学校で絵本の読み聞かせボランティアをした様子をご紹介します。今月はハロウィーンなので、ハロウィンにちなんだ絵本1冊『Halloween Jack』と、余った時間に楽しめる絵探しの本『Can You See What I See?』を用意しました。
こんにちは。英語講師のAKIKOです。公立小学校で英語絵本の読み聞かせボランティアをしてきました。実際に読み聞かせをするにあたり、準備から、読み聞かせのポイント、子供達の反応等をまとめました。是非、お子さんに読み聞かせる際の参考にされてくだされば幸いです。記事を書いているこの先生はどんな人? → こちらをご覧ください♪
公立小学校での読み聞かせボランティアとして
今学期(2021年9月~2022年3月)、公立小学校での読み聞かせボランティアをさせていただくことになりました。9月はコロナ禍で緊急事態宣言下であったため、9月の読み聞かせは中止となり、今月10月に第1回目の読み聞かせがスタートしました。
私は、英語の絵本を読み聞かせることにしました。子供達がどのような反応をするのかワクワクしながら、準備に取り掛かりました。
第1回読み聞かせ
- 対象:小学2年生(約30人のクラス)
- 時間:朝の10分間
- 読み聞かせ方:プロジェクター、又は、手で絵本を持つ
- 読み聞かせ月:10月
上記の条件で、「小学2年生が興味を持ち、今の季節に合った内容、尚且つ10分間楽しめる絵本はどのようなタイプなのだろうか?」と考えました。
何を準備したの?
- step1絵本選び
- step 2時間配分・どの本をどのように読むか?
- step 3
英単語カード作成
- step 4翻訳して日本語訳を書き出す
- step 5英文音読練習
それでは、詳細を1つずつ説明しますね。
絵本選び
今月は10月。10月といえば、10月31日にハロウィーンがありますね。ですので、「今月はハロウィーンの英語絵本を読み聞かせるしかない!!」と思いながら、加えて、小学2年生が楽しめる絵本としては「イラスト自体も楽しめるものがいいだろうなー」と思い、幼児から小学生まで楽しめる
- 『Halloween Jack』made by Jo Rigg,Simon Mugford and Sarah McCrum
Publisher: Priddy Books
と、残りの時間を調整する為の本として、絵探し『ミッケ』の英語版
- 『Can You See What I See?』written by Walter Wick
の2冊を準備しました。
時間配分・どの本をどのように読むか?
英語絵本を以前読み聞かせた人から、「英語で絵本を読み聞かせると、意味が分からなくてつまらないのか、歩き回って聞いてくれない生徒がいた」というお話を聞きました。
確かに、、、
理解出来ない音をずっと聞かされるのはつまらないですよね。では、それを飽きさせないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?
それは、、、、絵本の内容を日本語でも読んであげる必要があるのではないかと私は思います。
ということで、『Halloween Jack』を読む際、私は意味の区切りである、句・節・文の節目の内、意味が分かりやすい節目に、日本語訳を挟んで読む事にしました。そして、当日は次のように3回読もうと思います。
2.英語と日本語を混ぜながら読む。
3.英語だけで再度読む。
続いて、2冊目を用意したいと思います。
『Can You See What I See?』は絵探しの絵本です。まず、探すアイテムが英単語で書かれていますので、その英単語が何であるか分からないと絵探しが始められません。どうしましょうか?
日本語で説明してしまっては、日本語の『ミッケ』になってしまいますよね。日本語で説明するのではなく、イメージ画像を見せて理解してもらおうと思います。
男の子も女の子も楽しめそうなページを選ぶと、探すアイテムが15個ありました。1種類のアイテムを探すだけでも、かなり目を凝らす必要があるので、このページだけ準備すれば大丈夫だろうと思います。(念の為に全てのページに目は通しておきます。)
英単語カード作成
全てのページが、”Can you see what I see?(私が見えるものを、あなたは見える?)”からはじまり、その後に探すアイテムの英単語が続きます。私が使用したいページには15個の英単語が書かれていますので、全てのアイテムの画像をインターネットからダウンロードします。(著作権フリーの画像を使用)
画像だけを用意すれば良いと思うのですが、私としては、15個のカードがバラバラになってもすぐに元通りに、記載されている順番通り並べ替えられるように、画像のそばに英単語も書き込みました。
ちなみに、プロジェクターを使用して絵本の読み聞かせを行うと思うので、プロジェクター内でかざす小さなカードを作成すれば良いと思います。今回は、100円ショップで売っている、名詞サイズの『多目的カード200枚入り』を使用して作りました。
- まず、それぞれのダウンロード画像をA4サイズのWordに張り付けて、その画像のそばに、英単語をタイピングして印刷します。
- 印刷したものを、それぞれ切り取り、『多目的カード』に張り付けて完成です。
翻訳して日本語訳を書き出す
「英文の後に日本語訳も入れて読む練習をしよう」と決めたので、当日すらすら言葉が出るように、日本語訳を書き出すことにしました。
パパ・ママが読み聞かせをする際に、
日本語訳も合わせて読んであげたい。だけど「自分の訳す日本語は正しいだろうか?」と不安に思われる方がいるかもしれません。
英文音読練習
それでは、必要なものは全て揃いましたので、実際に音読練習をします。
ですが、英語の読み聞かせの場合は、
むしろ声に抑揚をつける事をおススメします。
なぜ???
それは、まず、生徒達は、絵本に出てくる英単語の意味をほとんど知らないので、抑揚のない音だけ聞いても何を話されているのかイメージすることが全くできません。
絵本の中の絵を指さすとともに、声に抑揚をつけて読み聞かせる。そして、おこさんの興味を引くように意識しながら読みすすめる読み方が重要だと思います。
当日の読み聞かせ
初めに教室に入り、自己紹介をした後に、クラス全体に質問を投げかけてから読み聞かせをスタートしました。
『Halloween Jack』の読み聞かせ
生徒:10月
AKIKO:そうですね。では、10月31日は何のイベントか知ってるかな?
生徒:知ってる。ハロウィーンでしょ!
AKIKO:正解!では、そのハロウィーンにちなんだ英語の絵本を今日は読みたいと思います。「英語で読まれても、意味分かんないかもー」と心配しないように、今日は、同じ本を3回読みます。
1回目:英語だけで読みます。「どんなお話かなー?」って想像しながら聞いてください。
2回目:英語の後に日本語で説明しながら読みます。「あー、そういうことだったんだー。」って思いながら聞いてください。
3回目:最後に英語だけでもう一度読みます。「英語だけで、なんか分かった気がする。」って思ってくれたら嬉しいです。
では、はじめます。
『Halloween Jack』生徒の反応
1回目:どんな話なのか聞き取ろうと耳を傾けながら、静かに聞いていました。
2回目:「あーそいうことね。」というお子さんが何人もいました。
3回目:自分の得た情報と聞こえてくる英文を一致させようと、また静かに聞いていました。
■結果
この本は1分もかからずに読み終えられる絵本です。ですので、日本語訳も入れて、3回読んでも、4分ほどで終わります。「3回チャレンジして聞いてね」とはじめに説明しておいたのが良かったのか、3回とも一生懸命に聞いていて、理解しようとしていたように感じました。
『Can You See What I See?』の読み聞かせ
1冊目の本が読み終わりまだ時間があったので、あまりの時間を生徒達と一緒に楽しもうと思い用意してきた絵本です。ミッケという絵探しの絵本の英語バージョンです。
生徒:知ってるよー。あれ、難しいのも入ってるんだよなー。
AKIKO:この本は、ミッケの英語バージョンです。だから、皆にも、英語バージョンで一緒に見つけるのを手伝ってもらいたいと思います。これから何かを一緒に見つけていくんだけれど、見つけられた人は、”Me, please.(僕・私をあててください)”って言って、手をあげてくれると嬉しいです。出来るかな?ちょっとやって見ようか?”Me, please.”
生徒:Me, please.
AKIKO: そうだね。そんな感じでお願いします!では読みますね。
『Can You See What I See?』生徒の反応
凄く盛り上がりました。
5 icecream corns (アイスのコーンを5つ)探すという事を一緒にやっただけなのですが、”Me,please.””Me,please.”と子供達の手が沢山上がって、一人づつ教室の前方に出てきてもらいプロジェクターに設置した絵本を覗き込み「これかなぁ?」など、間違っていても答えてくれて、
生徒:それ、違うよ。引っ掛けだよ。
AKIKO:そうかぁー。じゃあ次の人お願い。”Me, please.” は?
生徒:”Me, please.””Me, please.”
という具合に。
でも、予想外だったのは、答えが分からなくても、とりあえず”Me, please.”が言いたくて手を上げる子が続出だった事。
教室の前に出てきて、探し始める(笑)。
それに気づいた私は、
と言って次に続けました。
ついに時間が無くなってしまい、結局5個中3個しか見つけられずおしまい。でも、皆ニコニコで、参加型の読み聞かせ会は無事に終了しました。
まとめ
とにかく、大人から絵本を読んでもらう時間が子供は大好き。そして、やはり意味が分かる内容を聞くことで楽しさが増すのだと感じました。
小学生以上のお子さんへ読み聞かせをする場合は、まず、英文の後に日本語の意味を混ぜて、読んであげる。意味が分かったところで、その本を英語で何度も繰り返し読んであげる。このように、音と意味両方の理解を伴ことが、英語学習をするにあたり効果的な事であると実感しました。
パパ・ママにおきましても、
パパ・ママが英語で読み聞かせてくれれば、その事自体に価値があり、子供達は英語の楽しさを知ることが出来ると思います。パパ・ママが、「完璧な英語の音」にこだわらずに、他の言語で話す姿を見せてあげることが大切なのではないでしょうか。
初回の読み聞かせは無事に終了。次回も楽しい絵本の読み聞かせをご報告したいと思います。
今回読み聞かせに使用した本等
もうすぐハロウィーン!毎年訪れるハロウィーンの、特別な絵本としてお家に1冊飾っておきたい方はこちらから↓
絵探し「ミッケ」の英語バージョン。いつでもどこでも楽しめる英語絵本。外出先に持ち歩くのもいいですよね。必要な方はこちらから。↓
これからの季節のクリスマスバージョンもあるので載せておきますね。↓
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
コメント