使用教材対象者(お子さんの年齢と英語のレベル)
✔年齢:小学生~
✔レベル:初級者~
・うちの子あまり英語に興味がないんだけどちゃんと聞くのかな?
・英語習得に役立つの?
と疑問に思うパパ・ママいませんか?では、実際行った読み聞かせの様子を紹介していきます。
こんにちは。英語講師のAKIKOです。公立小学校で英語絵本の読み聞かせボランティアもしています。今回、私が実際に学校で行った、読み聞かせの様子、子供達の反応をまとめました。記事を書いているこの先生はどんな人? → こちらをご覧ください♪
公立小学校での読み聞かせボランティアとして
昨年度から引き続き、今年度(2022年6月~2023年3月)も、公立小学校での読み聞かせボランティアをしています。10月に第7回目の読み聞かせを行いました。
私は、英語の絵本を毎回読み聞かせています。子供達がどのような反応をするのかワクワクしながら、準備に取り組んでいます。今回は絵本『Lunch Time』『Cake Time』『I Spy Phonics Fun』を読み聞かせの絵本に選びました。それではこれから、読み聞かせの様子を紹介しますね。
第7回読み聞かせ
- 対象:小学5年生(約30人のクラス)
- 時間:朝の10分間
- 読み聞かせ方:プロジェクター
- 読み聞かせ方法:英語と日本語
- 英語絵本タイトル:『Cake Time』『Lunch Time』『I Spy Phonics Fun』
絵本の紹介
1. 10月に読む絵本として選んだのは3冊。まず最初に、①『Cake Time』(Level 0)と、②『Lunch Time』(Level 1A) 著者:Ben Shearon and Glenn McDougall 続いて、③『I Spy Phonics Fun』Riddles by Jean Marzollo/Photographs by Walter Wick を紹介します。
まずは、『Cake Time』&『Lunch Time』
mpiより出版されている「Building Blocks Library」という子供向けの英語多読用の10レベルに分けられたCD付の英語絵本より、今回は最初のレベル「Level0」(3~5単語で1文が構成されている文を8ページ読み進めていくレベル)の『Cake Time』と、、、
次のレベル「Level1A」(Level0と比較するとやや長い文+単語数もやや多くなるレベル)の『Lunch Time』の2冊をまず読み聞かせることにしました。
まず、こちらの2冊を今月の絵本として選んだ理由は、、、。
「5年生の10月」は、「英語」を教科(外国語科)として習いはじめてから既に半年以上経つ時期なので、短文で構成されているこちらの2冊であれば、「アルファベットの名前と音(Phonics音)」について、興味を持って生徒自身が読み始められる絵本の紹介になると思ったからです。
勿論、幼少期から英語に触れている5年生にとっては簡単すぎる絵本だと思いますが、クラスすべての生徒を対象にするのであれば皆が挑戦出来そうなレベルの物を読み聞かせに使用することが最適だと考えました。
サイズは、持ち運びに便利な約A4の半分サイズで、縦20cm×横14cmの長方形。今回はプロジェクターを使って読み聞かせるので、小さなサイズの絵本を利用しても、生徒達は大きな画像を見ながら楽しめるので問題ありません。
はじめの2冊はそれぞれ、『Cake Time』全8ページ、『Lunch Time』全12ページです。
続いて、『I Spy Phonics Fun』
最初の2冊を読み聞かせた後の、時間が余った時の補助的な英語絵本として、皆が大好きな「ミッケ」の英語バージョン『I Spy Phonics Fun』を用意しました。これは、楽しめること間違い無しではないでしょうか?サイズは、他の2冊とほぼ同じで、縦19cm×横14cmです。
今回、絵本の中で探し物を「見つけた時」は日本語で答えてもらうのではなく、「英語で答えて」もらうことにしようと考えています。さて、どうやって答えてもらったでしょうか?この後に紹介していきますね。
聞かせの様子:はじめ
はじめに、「これから英語の絵本を読み聞かせる」ことをクラスの皆に伝えます。いつもその反応を見るのが楽しいのですが、今回の反応は、、、
こちらのクラスでは2回目の英語読み聞かせだったため、「英語ね。OK」というような反応でした。
そこで、次のように挨拶をしました。
「今回は、皆が読めそうな絵本を持ってきました。だから、意味が分かりそうな文は絵を指さしながら日本語は無しで読んでいこうと思います。でも英語だけだと意味が分からなくてつまんない!ってなりそうな場面は、英語を読んだら続いて日本語を少し混ぜて読みますね。そして、まだ時間がありそうだったら、最後に「ミッケ」の英語バージョンを読もうと思います。では、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです。」
さて、それでは読み聞かせスタートです。
今回の読み聞かせは極力英語のみで行います。5年生が「自分でも英語の絵本が読める」という楽しさを感じてもらいたいと思い、5年生のレベルにあった短い英文で構成された絵本を選びました。ほぼ、日本語を介さずに理解出来そうな内容の絵本を読み聞かせ用に使用します。
読み聞かせの様子
1.まずこちらの2冊『Cake Time』『Lunch Time』
読み方:ややゆっくりと読みました。生徒自身で読めるように、文字を指さしながら音声と文字を一致させるように動かしながら進めました。また、読み終わるとすぐに英文が意味しているイラストを指で丸く囲みながら、読み進めました。更に、英単語の意味を理解するのが難しそうな場合は、ジェスチャ―も加えました。
Level0の『Cake Time』は日本語無しでも生徒の顔が曇ることなく読めました。次のLevel1A『Lunch Time』は少し日本語のサポートを入れて、内容をしっかりと理解できるように読みました。
2.まだ時間があるので『I Spy Phonics Fun』
読み方:探して欲しい英単語は左ページに載っています。この単語を「読み」聞かせました。そして、「Find it!(見つけて!)」と言ってから、私が手を挙げました。すると、分かった生徒は手をあげるので、続いて、「こっち来て~」というジェスチャーを私がしました。すると、その生徒はクラスの前に出てきてくれました。
ここで、ルールとして、日本語で次の様に説明しました。「どこにあるか分かったら、この紙に書いてある場所を表す英語を言ってみてね。」この紙とはこちら↓
すると、自分が探した場所と英語での言い方を見比べて、恥ずかしそうに英語で答えてくれました。
※ここではカタカナも記載して英語表現方法を紹介しました。実際「ライト」と書いてしまったので「right(右)ではなくlight(光)」の音になってしまっていた生徒さんもいました。ですが、今回は正しい発音を伝えるというよりも、「英語で答えてみる」という「チャレンジ」を生徒達に楽しんでもらうことを目的としていたので、皆楽しそうに「英語」で答えてくれている姿を見れたのでとても良かったと思いました。
読み聞かせをした結果
はじめの2冊『Cake Time』『Lunch Time』に関しては、やはり、自分たちでも読めると感じたらしく、読み聞かせに乗り気でしかりと耳を傾けていました。
2冊読み終わった後に、「どうだった?読めそうだと思った?」と聞くと「うん、うん」とうなずいている生徒達が何人かいました。
そして、続いて「ミッケの英語バージョン」『I Spy Phonics Fun』は読み聞かせというより、ゲームに近いものだったため、クラス中の多くの生徒達が手を挙げてくれて、和気あいあいと盛り上がりとても楽しかったです。
やはり、読み聞かせは「聞くことを強制しない×」で「楽しんでもらう」ということに意識して導入すると、英語に興味が有る・無しに関係なく誰でも参加してくれると再確認。
このような導入によって「英語好きになってくれればいいなー」と感じます。今回、取り組んだ「場所を表す英語表現」を何度も言ってみる機会が日常的に与えられれば、どんどん英語表現が身についていくのだろうと思いました。
英語に興味がなくても大丈夫。「英語が楽しい体験になれば」そこから自主学習の意欲へとつながりますね!! 他の学年の読み聞かせに興味がある方はこちらから過去の読み聞かせをご覧ください↓
2年生↓
3年生↓
4年生↓
おうちでも英語絵本の読み聞かせ?
今回読み聞かせに使用した絵本はこちら↓
1)『Cake Time』(Level 0) 著者:Ben Shearon and Glenn McDougall
2)『Lunch Time』(Level 1A) 著者:Ben Shearon and Glenn McDougall
3)『I Spy Phonics Fun』Riddles by Jean Marzollo/Photographs by Walter Wick
英語での読み聞かせは難しそうと感じるパパ・ママにはこちら↓
まとめ
いかがでしたでしょうか。
★英語絵本の読み聞かせって実際どうなの?
→生徒自身が読めそうな内容は、英語のみで読む+文字の指さし+イラストの指さしで内容の理解ができるという姿が見られました。
★うちの子あまり英語に興味がないんだけどちゃんと聞くのかな?
→楽しいゲーム感覚の絵本を利用すると、積極的にクラス皆が参加していました。
★英語習得に役立つの?
→自分で読めそうな(レベルに合った)英語絵本を導入することで「英語が読める」という自信につながります。今後も英語学習を自発的に取り組む動機づけになったのではないでしょうか。
是非、親子でも英語絵本に触れる時間を作っていただき、英語を楽しみながら身につけてもらえると嬉しいです♪
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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