✔年齢:幼児~大人 ✔レベル:初級者~上級者
こんにちは。英語講師のAKIKOです。
今回は既にお持ちの絵本や問題集を利用してスピーキング力を向上させる秘策を紹介しようと思うので長めの記事になっています。目次を利用していただき必要な情報をご覧ください。【ツイッター】で投稿していたAKIKO式 2-space-English【No.26~No.30】も音声付でまとめています。皆でカタカナ発音から脱却しましょう!! この記事を書いている先生はどんな人? → こちらをご覧ください♪
カタカナ英語から脱却するためには短い英語フレーズから!
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さて、下記のような【AKIKO式 2-space-English】のNo1~No30までを毎日、1日1つずつ、ツイートしました。こちらのフレーズを繰り返し練習すれば「カタカナ発音を卒業できます!!」
お子さんと毎日短い英文フレーズを使おう!!
— papamama-english (@PapamamaEnglish) January 21, 2022
【AKIKO式:2-Space English】No.1
I’m almost done. 「もうすぐ終わるよ。」
※自分が今している行動が終わりそうな時に使える!!#英語学習 #子育て #親子英語
AKIKO式 2-Space Englishとは何か?また、2-Space Englishをどのように利用すればカタカナ発音が卒業できるのかこちらの記事で紹介しています。↓
今回は、説明は飛ばして、
- 2-Space EnglishのNo.26-No.30を紹介
- 【幼児~大人】お手持ちの絵本・問題集をスピーキング力向上のために使う秘策!!
についてこれから紹介していきますね。さあ、家族皆で綺麗な英語発音を手に入れましょう!!
【AKIKO式 2-Space English】No.26 – No.30
【AKIKO式 2-Space English】は、フレーズを使う場面設定として、「会話の対象をお子さんとパパ、又はお子さんとママ」としていますが、基本的には、誰でも日常使えるフレーズを紹介しています。
さて、前回はNo.16ーNo.20まで紹介ました。(No.1-No.5はこちら No.6-No.10はこちら No.11-No.15はこちら No.16-No20はこちら No.21-No.25はこちら)
今回は、最後のNo.26-No.30
こちらで紹介の音声は全て©音読さんを利用しています。
【No.26】 Something’s going on!「何かやってるよ!」 ※おこさんとの外出時にイベントか何かを見つけた時等に使える!!「going on」を使用した1例です♪
【No.27】 What a story!「なんという話なの!」 ※あまり聞いたことがないスゴイ話等を聞いた時に使える!!
【No.28】They’re all gone.「全部無くなってる。」 ※おこさんと買い物に行った時に、目当ての商品が全部売り切れだった時等に使える!!
【No.29】We better go.「さあ、行かなくっちゃ。」 ※もう出かけないと間に合わなくなりそうな時に使える!! この場面でネイティブは「had better」よりも「better」を日常使うとのこと。
【No.30】 Let’s get going.「さあ行こう」 ※出かける時に使える!!No.29と比べて使い分けるのもGood!!
どうでしたか?短いフレーズのリズムに慣れてスラスラ言えるようになった方は、以前紹介した、日本語&英語字幕を活用して少しずつ長文へとフレーズの長さを伸ばしていきましょう。取り組み方の詳細はこちら↓
続いて、スピーキング強化方法の秘策を紹介していきます。
まずは、英語教育の現状を受け入れる!!
日本の英語教育では長い間、「話せる」ようになる前に、学校では英語(第二言語)の知識導入がはじまり、英語検定試験も重視され、知識として英語を取り入れて「問題を解けるかどうか」で英語力が評価され続けてきました。
2021年より教育現場での英語指導要領が変わり、改善されはじめました。ですが、現状としては未だ、筆記試験結果が英語力の評価対象とみなされているので、「早く確実に解く力を磨くための英語学習時間」に力を注ぎ、「話す力を磨くための学習時間」にはあまり時間を作れないのではないかと思っています。
では、「現状はこのままでしょうがないのなら、筆記試験対策も続けて、尚且つ話せるようにしたい場合はどうしたら良いのか?」を考えたいと思います。
ズバリ!! 今、使用している教材(本・問題集)をスピーキング力を向上させる学習用教材としても活用すれば良いんです。えっ、どうやって?
はい。これからその秘策を紹介していきますね。
年齢別に紹介していきますので、ご自身が興味のある項目へとお進みください。まずは幼児から!!
幼児向けのテキストとは?
幼児は楽しみながら英語を身につけられる最高の学習期。英語音をたくさん聞いて、パパ・ママからも英語で話しかけられ、設定場面に応じた英語表現を感覚的に理解して、場面に応じた英語が口から出てくればOK!!
ということで、パパ・ママもお子さんと一緒に楽しく英語に触れあい、お子さんと英語で遊んであげてください。お子さんの発達年齢や興味に合う英語関連の物でしたら、全てが英語教材となります。※一方通行で意味の分からない英語音を聞かせるだけではNGです。必ず英語でのやり取りを教えることが必要です。
今回は、絵本を教材とする場合についてお話します。
現在ご使用の絵本に音源が付いているものでしたらそのままお使いください。ポイントは、「音源を聞かせながらその内容にあったイラスト(挿絵)をパパやママが指さしながら絵本をめくっていく」という読み聞かせを行います。そして、読み終えたら、「How was it?(どうだった?)Do you like this story?(このお話好き?)」等、お子さんにジェスチャーつきで感想を聞きます。
声かけのフレーズに困ったら、市販のフレーズ集を用意しましょう。おすすめ↓
赤ちゃんへの読み聞かせ方法
赤ちゃんに読み聞かせをする場合の質問時には、パパ・ママが英語で(日本語は介さずに)一人芝居をします(笑)。まず、How was it?(どうだった?)You really like this doggy, don’t you? (このわんちゃん好きでしょ?)I like it too because it’s so cute. (私も好きだよ、だってとっても可愛いいもんね。)というように。
その言葉を赤ちゃんは聞いています。発達段階により発話が出来る時期が来ると、「doggy」と言って指さしがはじまります。
幼児への読み聞かせ方法
次に、言葉(日本語)が話せるようになっている幼児に英語絵本の読み聞かせをはじめる方法を紹介します。はじめのうちは、読み聞かせ後の質問時、「英語で質問をした後に、日本語でも質問の内容を伝える」という方法で行ってください。そして毎回、同じフレーズで質問を続けます。すると、英語で質問した後に日本語を介さなくても、お子さんから反応してくる時期が来ます。
パパ・ママが側にいない時でも、「お子さんが自分で自由に英語音を聞いて欲しい」という場合もありますよね。その場合は音声ペン対応の絵本がおすすめです。興味のあるイラストを見ながら英語音を聞くことが出来るので、イメージと英語音を同時に楽しむことができます。「音声ペン(該当箇所にあてると英語音が聞ける)が利用可能な英語辞典と英語絵本・おすすめ3つ」を紹介します。発達年齢、英語学習期間・英語習熟度等を考慮した用途により必要に応じてご利用くださいね。
1.えいご絵じてんプレミアムセット
ペンを握れるようになった幼児であれば、一人で使用可能です。日常生活で使う英単語がイラストと文字で掲載されており音声ペンをあてるとネイティブの発音が流れてきます。英語と日本語両方再生可。
英単語を学ぶだけでなく、歌・ゲーム・英語表現・ワークブック等年齢に応じて0歳から読み書きを始めるまでの長い期間使うことが出来るおすすめの「えいご絵じてん」です。付属品として、アルファベットポスターがついていて1つ1つのアルファベットの音が聞けるのもGOOD!!
2.よみきかせえいごえほん
英語と日本語の両方の言語音声で再生が可能。センテンス毎に英文を読み上げてくれるので、文字を覚えはじめたら、目で英単語を追いながら英語のリズムで読む練習ができるのでおススメです。英語のゲームと歌も楽しめますよ!!
3.OXford Reading Tree オックスフォード・リーディング・ツリー(ORT)
イギリスの小学校の国語の教科書として使用されている絵本(80%以上の小学校が採用)。イギリスの日常生活が描かれた人気のストーリーシリーズです。
音声ペンと音声シールを別途購入し、該当する絵本にシールを張りつければ準備完了。あとは音声ペンを利用して、アメリカ英語とイギリス英語の両方の音声を聞くことができます。リピート機能がついているので繰り返し何度も発話練習に使えるのでおすすめです。レベルはstage1~stage9まで。2歳~大人まで自分のレベルに合わせて利用可能。詳しくは Oxford University Pressをご覧ください。
小学生~高校生(初級者・中級者)
さあ、ここから、皆さん馴染みのある教材の1つ。英検Ⓡ(実用英語技能検定)の教材を「話すため」の英語教材として活用する方法をお伝えします。現在お持ちの過去問題集をご利用ください。「別冊解答」もお手元にご準備願います。
英文と日本文が既に読める(英語・日本語両方)小学生~が対象となります。まだ、英語を読むことが難しい小学生は幼児向けの紹介欄をご覧ください。
英検Ⓡ過去問題集をスピーキング力向上の教材に使用する秘策とは!!
英検は1級・準1級・2級・準2級・3級・4級・5級とレベル毎に受験級が分かれています。お子さんの現在の英語レベルを知るため、塾や学校から推奨されたため等、様々な理由により受験される学生さんが多いかと思います。受験するにあたり、過去問題集を1冊は準備されたのではないでしょうか?では、現在お持ちの過去問題集を使い「スピーキング力を向上させるための教材」として利用する方法を早速紹介していきたいと思います。
どの級でもやり方は一緒です。
上記の取組により、実際の会話で行われている英会話表現を「日本語でしっかりと内容理解をする→理解した内容を瞬時に英語に変換する力」が身につく。
Q&Aに対しても「日本語に和訳された内容をまず覚える」という作業を行い、次に「英文に変換する」という英作文の練習をして日本語・英語の両方が瞬時に言えるようにトレーニングする。
分からなければ考え込まずに、すぐに「放送文の訳」を確認して表現方法を真似る。英文に変換する際、「放送文の訳」と一致しない表現方法になることは必ずある。しかし、自分で作った英文が正しいかどうか判断できないときは、自分の英作文は捨てて、「放送文の訳」を暗記すると良い。このようにして設定場面に合った表現方法を「自分の体内英語辞書」へ溜めていくと、他の言い回しも自然に口から出るようになってくる。英作文は自分で1から作りはじめるよりも「定型文」や「表現方法」をたくさん真似て覚えて、簡潔な英文を作るよう心掛けると間違いも減る!!
この方法は、すべての解答に適応してはいるのですが、リーディングや語彙問題の箇所には、音源が無く音声を真似ることができないため使用しません。英語のリズムが身についた時期から「日本語→英語に変換する練習教材」として利用可能です。
高校生頃~社会人(上級者)
こちらで紹介する教材の対象は上級者になります。
やりなおし英語をはじめた方等は、ご自身のレベルに合った問題集をご使用ください。※スピーキング練習は「現在のリーディングのレベルよりも低い」レベルから始めることをお勧めします。
例:簡単に読める。1文の中に意味が分からない単語は殆どない。
それでは、まず、英検準1級と1級のテキストを上級者向けのテキストとして紹介します。取組み方法は「小学生~高校生(初級者・中級者)」と同様です。続いて、TOEICのテキストを紹介します。part毎の取組み方法を後ほど紹介します。
英検Ⓡ過去問題集活用法の続き(1級・準一級)
まずは、英検Ⓡ過去問題集。
公式TOEIC Listening&Reading問題集の活用方法
次にTOEICの問題集。
では、TOEICの問題集を利用する場合は、どのようにするのか?公式TOEIC Listening&Reading問題集でも英検Ⓡ過去問題集と同様に、リスニングパートのみ利用し、「音声と解説欄」を一緒に利用します。私も現在実践している会話力アップ練習です!!
Part1:写真描写問題
- 与えられた写真を見ながら、解説欄に記載されている「和訳」を黙読。
- 解説欄から目を離し、顔を上げて「和訳」を声に出す。
- 和訳を英文に変換する。→分からなければすぐに問題集解答欄の中で確認して覚える。
- 分からない英単語があれば、マーカーで✔して日本語と英語の意味を両方覚える。
- 音声を再生し、オーバーラッピングできるようになるまで練習する。
Part2:応答問題
- 問題集の解説欄に記載されている「質問文の和訳」を黙読する。
- 解説欄から目を離し、顔を上げて「和訳」を声に出す。
- 質問文の和訳を英文に変換する。→分からなければすぐに問題集解答欄の中で確認して覚える。
- Part1の4・5と同様。
- 「正答の和訳」を黙読する。
- 上記2~4と同様。
Part3:会話問題
- 会話文の「和訳」を最初から最後まで目を通す。
- 1文づつPart1の2~5同様の手順で発話練習を行う。
- Q&Aに関してはPart2と同様の手順で発話練習を行う。
- 図表・イラストが提示されている場合は、それぞれの視覚情報を確認しながら上記1~3を行う。
Part4:説明文問題
- Part3の1~3同様の手順で行う。
いかがでしたでしょうか。和訳を見て英文が全く思いつかない場合には、時間をかけて考えずにすぐに英文を確認して、暗記するまで音読を行い身につけることをお勧めします。
上級者になると、英語で様々な言い回しが可能なので、和訳と自分が発話した英文が一致しないことが多いと思います。従って、上級者の方は和訳を見て瞬時に英文が浮かばない時のみ、解説欄の英文を参照して発話につなげる練習を行えば良いですね。
取組みの効果
私は、海外の大学で英文のみで書かれたテキストをはじめ、文献・エッセイ・雑誌・新聞等を読む機会が多かったのですが、「なんとなく大意を読み取る」という読み方をしてきたために、内容は分かるのですが、それを言葉で上手く説明することが難しかったです。
帰国後に今回ご紹介した英語学習方法に変えました。まず、和訳を覚えてしまって、その状況をイメージした上で、サンプル英文を覚えるという勉強法方に変えたところ、、、
4技能(聞く・話す・読む・書く)が全てアップしました。ライティングもスピーキングも実は同じプロセス。言いたい事を文字化するか音声化するかの違い。ですから、間違っているかもしれない英文を作り上げるのではなく、お手本を真似して、そのまま「自分の体内英語辞書」へ書き込んでいくプロセスを踏み、使える英文を増やしていけば良いのです。
使える英文が体内に溜まってくると、今度は覚えた英文の1部分を他の部品(品詞)と交換すれば、更に表現出来る幅が広がります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。使える英語を身につけるには、意味の分かる英文の音声を真似て「自分の体内英語辞書」に溜めていく必要があります。
今回は、
- AKIKO式 2-space-English【No.26~No.30】の紹介
- 【幼児~大人・レベル別】絵本・問題集を使ってスピーキング力を向上させる秘策!!
について紹介させていただきました。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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