✔年齢:幼児~大人 ✔レベル:初級者~上級者
こんにちは。英語講師のAKIKOです。
今回は英語習得の理論を紹介しようと思うので長めの記事になっています。目次を利用していただき必要な情報を見てくださいね。さて、【ツイッター】で投稿していたAKIKO式 2-space-English【No.21~No.25】も音声付でまとめています。皆でカタカナ発音から脱却しましょう!! この記事を書いている先生はどんな人? → こちらをご覧ください♪
カタカナ英語から脱却するためには短い英語フレーズから!
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さて、下記のような【AKIKO式 2-space-English】のNo1~No30までを毎日、1日1つずつ、ツイートしました。こちらのフレーズを繰り返し練習すれば「カタカナ発音を卒業できます!!」
お子さんと毎日短い英文フレーズを使おう!!
— papamama-english (@PapamamaEnglish) January 21, 2022
【AKIKO式:2-Space English】No.1
I’m almost done. 「もうすぐ終わるよ。」
※自分が今している行動が終わりそうな時に使える!!#英語学習 #子育て #親子英語
AKIKO式 2-Space Englishとは何か?また、2-Space Englishをどのように利用すればカタカナ発音が卒業できるのかこちらの記事で紹介しています。↓
今回は、説明は飛ばして、
- 2-Space EnglishのNo.21-No.25を紹介
- 英語習得の理論に基づく学習方法「言語習得の臨界期仮説とは?」
についてこれから紹介していきますね。さあ、家族皆で綺麗な英語発音を手に入れましょう!!
【AKIKO式 2-Space English】No.21 – No.25
【AKIKO式 2-Space English】は、フレーズを使う場面設定として、「会話の対象をお子さんとパパ、又はお子さんとママ」としていますが、基本的には、誰でも日常使えるフレーズを紹介しています。
さて、前回はNo.16ーNo.20まで紹介ました。(No.1-No.5はこちら No.6-No.10はこちら No.11-No.15はこちら No.16-No20はこちら)
今回は、No.21-No.25
こちらで紹介の音声は全て©音読さんを利用しています。
【No.21】You never know.「どうなるかは、まだ分からないよ。」 ※お子さんが何か先の事を心配している時などに使える!!(No.20と組み合わせて使うと◎)
【No.22】Stop, that tickles.「やめて!くすぐったい」 ※お子さんに、くすぐられた時に使える!!
【No.23】You know what?「そういえばさ、ちょっと聞いてよ」 ※おこさんに、ちょっと聞いてもらいたい時や、話題を変える時等に使える!!
【No.24】You are hurt.「ケガをしてるよ。」 ※おこさんのケガに気が付いた時に使える!!Are you OK?「大丈夫?」と一緒に使える!!
【No.25】The store’s closing.「お店閉まるよ」 ※もうすぐお店が閉まりそうなことを伝える時に使える!!
どうでしたか?短いフレーズのリズムにはもう慣れましたか?短いフレーズはスラスラ言えるようになった方には前回紹介した、日本語&英語字幕を活用して少しずつ長文へとフレーズの長さを伸ばしていきましょう。取り組み方の詳細はこちら↓
言語習得の「臨界期仮説」って何?
「年齢が幼いほど、英語の音を吸収できる?」と耳にするがなぜか?
言語習得理論を語る際に「臨界期」という用語が頻繁に用いられる。これは、ドイツの言語学者であり神経内科医であったLenneberg,E.H.(1967)により提唱された「ー言語獲得の臨界期仮説ー critical period hypothesis of language acquisition」:言語獲得には年齢制限があり幼児期~思春期(11~12歳)までを言語獲得可能な臨界期と呼び、臨界期を過ぎると次第に減少し、ネイティブスピーカー並みの言語獲得は難しくなるという仮説。
この「臨界期仮説」は、様々な事例から認知されている。しかし、「なぜ、臨界期を過ぎるとネイティブ並みの言語習得が難しくなるのか」については、確証されるに至ってはいない。
「臨界期仮説」を裏付ける為に様々な研究結果が報告されている。私自身、6年間の留学時に「ネイティブ並みの言語獲得は困難であった」という実体験に基づく事実から、研究仮説の1つである「認知能力・情報処理能力・抽象的思考力が発達する時期である思春期を境に、外国語に触れると入力情報の分析を行ってしまい、自然に言語獲得することが困難になる」という仮説が「成人の言語獲得過程には特に当てはまる重要なポイントではないか」と思っています。
つまり、入力情報の分析を行ってしまう成人には、母語とターゲット言語(例:英語)間の分析をしながら、違いを理解した上で言語習得の過程を踏んでいく必要があると考えています。
臨界期前後で異なる英語学習方法が必要?
学習者が臨界期前か後では学習方法は大きく異なります。ですが、私は臨界期は個人差(発達差)に大きく左右されると感じていて、臨界期を11歳~12歳と断定することはできず、「認知能力・情報処理能力・抽象的思考力の発達時期に達した年齢」が臨界期であると思っています。つまり、あるお子さんは10歳頃、または成熟度が早いお子さんは10歳以下でも臨界期であると言えるのではないでしょうか。
では、続いて臨界期前と臨界期後の効果的な学習方法を紹介していきます。
臨界期前(幼児~思春期)のお子さんの英語学習に必要なものとは?
年齢ではなく、論理的思考が未発達な時期の「臨界期前のお子さん」は言語を分析しません(できません)。基本的に、母語を習得していく過程と同じように英語(第二言語)も習得していきます。
ですから、お子さんの発達年齢に合った興味を引く英語教材を利用する。英語で語りかける。パパ・ママも一緒に楽しく英語でコミュニケーションを図る。そのように心がけて、日常的に英語があふれる環境を作れば自然に英語を発話するようになってくるわけですね。
その状況を維持し、英語をコミュニケーションの道具として日常的に使い続け、知的発達に合った英語教育を受け続けられれば、年相応のネイティブに近いバイリンガルになれる可能性があります。
しかし、本来言語というものは、話し手と聞き手の状態や環境:年齢・性別・思考・家族構成・コミュニティー・教育・地位等、様々な状況から影響を受けて言葉選びが必要になります。ですから、英語圏またはインターナショナルスクールのような環境下で常時英語を通して世界を見・感じ・言葉にするという経験を通して、はじめて「ネイティブのようにペラペラに英語を話す」と言えるのではないでしょうか。
さて私が考える、「All English (日本語を介さずに英語のみ)が適した/適さない年齢とタイプ」は下記の通りになります。All Englishで第二言語が習得可能なお子さんの場合でも注意しなければいけないことがあります。必ず、英語を介してinteractive communication(双方向のコミュニケーション)をとる必要があります。英語のかけ流しだけでは言語習得を促すことはできないので要注意です!!
英語教材には様々なものがあります。こちらのブログ内で紹介している、ネイティブによる無料英語動画レッスンも是非活用されてください。All English のレッスンに適しているのは、各月の4週目のレッスン内容です。例:「A-4レッスン」
臨界期後(思春期~成人)の英語学習に必要とされているものとは?
では、臨界期を過ぎてしまうと。ネイティブのようにペラペラになることはは難しいのでしょうか?
「ペラペラの定義とは何か?」にもよりますが、発音であれば、訓練でネイティブに近いレベルに到達可能だと思います。
しかし、残念ながら、臨界期を過ぎた学習者は、日本語を習得した時に確立している言語体系を参照して英語を話す「interlanguage(中間言語)」という、英語でもなく日本語でもない「独自の英語体系」を作り上げてしまうので、ネイティブと全く同じ英語レベルに達することは難しいと思います。
さて、臨界期後に海外留学をした私は、無意識で入力情報の分析を行ってしまいました。そこで、どうしたらよいのかを考えました。その結果、第二言語としての英語を習得するには英語と日本語の違いを分析し、その違いを理解した上で言語習得の過程を踏んでいく必要があると考えたのです。
Listening まず、音声の違いを理解するために、フォニックス(※Phonics)と音声変化のルールを1から学びなおしました。英語特有のリズムについても理解し「実際に聞こえる音 vs 文字から推測する誤った認知音」を確認しました。※英語圏の子供が習う「アルファベットの音と文字の関連性を習う学習」
Speaking 次に、認識した音声ルールを元に、※1:シャドーイングと※2:オーバーラッピングにより聞こえてくる英語の音声を繰り返し練習しました。短文からはじめ→徐々に長文。※1:音が聞こえてきたらすぐに同じ音を復唱するトレーニング ※2:聞こえてくる音声と同時に同じ音を発声するトレーニング
Writing 続いて、日本文と英文構造の違いを理解する為に文法書を利用して理解し、伝えたい事を英作文し、最後にネイティブに添削をしてもらうという学習方法も取り入れました。※英作文については他にも効果的な方法があるので次回の記事で説明します。
Reading そして、リーディングですが、ハワイ大学の学生時は授業に使用するテキストを大量に読みましたが、その当時のリーディング方法では最終的に身につかないことに気づき、帰国後にリーディング方法を変えて取り組み、リーディング力を高めました。※次回の記事で説明します。
Speaking 最後に、ネイティブスピーカーや外国人と会話をすることにより、使える英語力の強化をしました。そして現在も継続中です。机上の英語学習だけで使える英語力を身に付けることは不可能です。「ターゲット言語(英語)を駆使してコミュニケーションを図る」という実践学習をしなければ強化することはできないので、現在も毎日アウトプットを続けています。
このように4技能を全て伸ばす学習に取り組むことにより、相手(ネイティブスピーカー)の話している内容が理解できるようになり、その内容に沿った応答も可能になり、言葉のキャッチボールが出来るようになります。また、英文記事からも情報を得ることが可能になり、伝えたいことを英文で書き示すことが出来るようになります。私はこのようにして、使える英語力を身につけてきました。
おすすめの英語教材
それでは、パパ・ママそして社会人の方が英語を分析する時に必要な教材を紹介します。以前も他のブログで紹介しているお役立ち教材です。
1.まずは1つずつの英語音をマスター「最強英語発音メソッド」
2.次にフォニックスで音を文字変換する方法をマスター「フォニックス英語リスニング」
3.続いて論理的に音声変化を分析「フォニックス英語音読」
4.文法を1からやり直したい方向けの文法書「中学校3年間の英語が1冊でしっかり分かる本」
5.中級者以上の方向け文法書「キク英文法」
まとめ
いかがでしたでしょうか。カタカナ英語から卒業して、使える英語を身につけるには、英語の音声を真似て日常的に使用する必要があります。今回は、AKIKO式 2-space-English【No.21~No.25】の紹介と、
- 「臨界期仮説」とは何か?
- お子さんはどのような学習の取り組み方をする必要があるか。
- パパ・ママ・社会人の方は、必ず英語を分析して理解する必要があること。
- 最終的には、ネイティブ英語話者や外国人との会話(実践学習)が不可欠なこと。
- おすすめの英語教材
について紹介させていただきました。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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